舌下免疫療法の詳しい情報はこちらの【スギ花粉症の治療・舌下免疫療法】サイトでご覧ください。

スギ花粉症でお悩みの皆さまへ。舌下免疫療法のご案内

2017年の治療の開始は、5月9日(火)~12月末までの予定です。
治療をご希望の方は【梅華会耳鼻咽喉科グループ】の各クリニックでお早めにご相談ください。

舌下免疫療法の治療薬シダトレン

シダトレンの写真

シダトレンによる舌下免疫療法を約2年間行うと、

約6割の人が花粉症の症状が軽くなり、
約2割の人が完解する。

と報告されています。(国内臨床試験結果より)
つまり、約2割の方には残念ながら効果が出なかったという
ことになります。

治療方法は、3~5年間、毎日、舌の下に液体を落とさなければなりません。
また、臨床試験では重篤な副作用はみられませんでしたが、
今後、命にかかわるようなショックが絶対生じないということではありません。
ですので、舌下免疫療法を受ける上で、
1
効果が出ない可能性もある。
2
少なくとも3年間、毎日、舌の下に液体を落とさなければならない。
3
命にかかわるような副作用が絶対生じないとは言えない。
この3つについてよくご理解いただける方は舌下免疫療法を開始していただきたいと思います。
反対に、ご理解いただけない方、ご自身での継続的な治療が難しい方にはお薦めできませんし、
舌下免疫療法を開始できない旨、ご了承ください。
上記、ご理解がいただけました方は、
以下に舌下免疫療法を詳しくご紹介しますのでご覧ください。

花粉症治療の種類

対症療法

治療法 特色 効果
薬物療法 初期療法 花粉飛散前に薬を使い始めることで花粉飛期の症状を軽くすることができます。 ① 症状の出現を遅らせることができます。
② 飛散量の多い時期の症状を軽くできます。
③ 併用する薬の量や回数を少なくできます。
導入療法・維持療法 花粉飛散後に薬を使い始めることで症状を軽くします。花粉症の大半の方がこの治療法です。 症状を軽くできます。
ただし、眠気などの副作用が出る場合があります。
手術治療 レーザー治療 出力の弱いレーザーをお鼻の中の粘膜に照射することにより、粘膜の腫れ、むくみをとり、花粉に過敏になった粘膜の感受性を低下させる治療法です。 症状に大幅な改善が見られます。 ただし、お薬の効き方が人によって異なるように、レーザー治療の効果や持続期間も人によって異なります。また、粘膜が元に戻った場合、花粉症の症状が再び出現します。

減感作療法

治療法 特色 効果
原因抗原の回避 日常生活において、アレルギーを起こす物質から回避することで症状を軽くします。 こまめに実行することで症状をかなり軽くすることができます。ただし、日常生活の様式をかえる必要があるので徹底することが難しいことが多いです。
アレルゲン免疫療法
皮下免疫療法/舌下免疫療法
花粉に対して免疫をつける治療法であるため、他の治療法と比較した場合、長期的にわたって治癒が期待できる治療法です。 体質の改善により、症状が見られなくなることもあります。ただし、治療期間が長くなり、重篤な副作用を引き起こす可能性が低いですがあります。(詳細は後に記載します)

アレルゲン免疫療法の種類

アレルゲン免疫療法は根本的な体質改善を期待する治療法です。花粉症を根治する可能性があります。

【皮下免疫療法】

日本で認可されている方法は注射による方法でした。
スギ花粉を含んだ注射液を低い濃度から徐々に濃度をあげながら注射します。急に濃度をあげると危ないからです。
毎週1回の注射を4~6ヶ月程度続けると最大の濃度となります。最大濃度に達したら、次に注射の間隔をあけていき、1ヶ月 に1回の注射になります。1ヶ月に1回の注射を3年以上継続していきます。
このように計画的に行わないと効果も少なく、安全でありません。根気よく通っていただく必要があります。
また、特殊な治療法ですので、行える施設も限られており、どの地域でも行えるものではありません。

【舌下免疫療法】

注射による方法では、注射による痛みや通院が大変なことが問題でした。そこで、同じ事を注射以外でもできないかと考えられるようになり、鼻に投与する方法や飲む方法などが検討されてきました。
その結果、多くの研究が繰り返され、舌下法が最も簡易にかつ安全に行える方法という結論に至りました。
アレルギー反応の一種であるスギ花粉症にも、舌下免疫療法が行なえないかと考えられたのですが、スギ花粉症は海外に無い日本に特有の病気ですので、海外での結果は参考にできませんでした。
そこで、ごく限られた施設が自主的に臨床研究をはじめ、何年もかけて研究成果が出てきたことにより、注射による免疫療法を行なっている会社(鳥居薬品)が臨床試験を行ない、2014年に保険適応になりました。

舌下免疫療法による効果

くしゃみ・鼻水・鼻づまりが、軽くなる、もしくは消失する
目のかゆみ・涙目が、軽くなる、もしくは消失する
花粉飛散期のアレルギー治療薬を、あまりもしくは全く使わなくてすむ
花粉の時期に生活がしやすくなる。(QOLの改善)

皮下免疫療法と舌下免疫療法の比較

比較Flow 舌下免疫療法は、皮下免疫療法と比較しても利点が多いと言えます。

このような患者様にお勧めします。

1.治療期間が長期にわたっても、治癒(スギに対するアレルギー体質がなくなる事)を望んでいる方
2.飲み薬やスプレーをしても、症状が軽くならない方
3.飲み薬で、眠気などの副作用がひどい方
4.花粉症の症状を少しでもよくするか、服用中の薬を減らしたい。
5.下甲介粘膜レーザー焼灼術(レーザー治療)を行っても症状の軽減を感じない方

治療にあたり、ご注意いただきたい事柄

  • スギ花粉の治療法であるため、その他のアレルギーでは効果が期待できません。
  • 投与するエキスはスギ花粉症専用です。ハウスダスト、ダニ、ヒノキ、カモガヤ…など、その他のアレルギー物質では効果は望めません。
  • スギ以外にもアレルギーがあり、スギ以外のアレルギー原因物質に対する抗体値(特異的IgE抗体値)が高い患者様に有効かは不明です。
    (臨床試験では、そのような患者様は除外されましたためです。)

治療を受けることが出来ない方

  • スギ以外のアレルギー性鼻炎の方
    (必ず、採血検査でスギ花粉症かを確認しなければなりません。)
  • 12歳未満の方
  • 重度の気管支喘息の方
  • 悪性腫瘍(がん)や、免疫系の病気がある方
  • 妊娠中の方、授乳中の方
  • 70歳以上の方

治療に際して注意が必要な方

  • アレルゲンを使った治療や検査、またはスギ花粉を含んだ食べ物によってアレルギー症状を起こしたことがある方
  • 気管支喘息の方
  • 抜歯や口の中の術後、
    または口の中に傷や炎症などがある方
  • ステロイドの内服薬や注射薬の投与を受けている方
  • 他に服用中のお薬がある方
    非選択的β遮断薬
    三環系抗うつ薬
    モノアミンオキシダーゼ阻害薬)

副作用について

この薬は合成薬ではなく、自然界にあるスギ木の花粉から薬用に成分抽出されています。そのため、薬害は無いと考えられますが、理論的には舌下直後にアナフィラキシーとよばれる強いアレルギー反応を起こす可能性があります。つまり、スギ花粉にアレルギーがある患者さんにスギ花粉で治療するわけですから、口にスギ花粉を入れることによりアレルギー反応が起こる可能性があります。
このような反応を副作用と呼ばず、副反応と呼びます。

これまでの臨床実験の結果、重篤な副反応はきわめて稀であり、従来の注射による方法よりもかなり安全とされます。しかし、軽い副反応はありますので、治療時にはよく理解する必要があります。軽い副反応は、決して怖いものではありません。よく理解していただければ、安全に行なえます。

ただし、ごくまれにアナフィラキシーショックが起こる可能性もあります。下のような副作用が出たときは、アナフィラキシーショックの可能性がありますので、直ちに救急車を要請するなど、迅速な対応をしてください。

●突然のショック症状(意識が遠くなる、呼びかけても返事がない、脈が早くなる、不整脈、血圧低下)
●呼吸器の症状(声がかれる、胸がしめつけられる、呼吸がしづらい、呼吸がゼーゼー・ヒューヒューする、顔や唇が蒼くなる)
●皮膚症状(全身が赤らむ、顔がはれる、蕁麻疹など)
●目の症状(よく見えない、視野が狭くなった)
●胃痛が続く、嘔吐が続く

軽い副作用

(50人に1人未満の確率で起きます。)
  • 舌の下のはれ
  • 口の中のはれ
  • 口内炎
  • 口の中や、のどのかゆみ
  • 耳、鼻、目、皮膚のかゆみ
  • 頭痛
  • くしゃみ・鼻水・鼻づまり
  • 耳やのどや違和感

舌下免疫療法の具体的な治療方法

開始時期

治療は11月までに開始することが勧められています。花粉飛散が始まる直前に治療を開始すると効果がでないだけでなく、安全性にも問題があります。遅くとも1月初めには開始する必要があります。
花粉飛散期には開始できませんので、スギとヒノキの花粉がおわってからの治療開始がよく、6月から11月に治療を開始するのが望ましいでしょう。

毎日投与

スギ花粉が飛んでいないシーズンも毎日投与していただく必要性があります。

継続期間

最低でも3年以上は治療を継続してください。通常、治療期間は3~5年です。

初めての投与

初回は、クリニックで投与します。投与した後は30分間、待合室で経過を見ます。
初めて投与する日は少し時間がかかりますので、余裕をもってお越しください。
(受付~説明~診察~投与~投与後の経過観察~会計=約1時間30分)

服用方法

シダトレン、ボトルの操作
ボトルの準備(1日目及び8日目)

① ボトルのキャップをはずし、ディスペンサーをボトルに取り付ける。

② ティッシュペーパー等に、ポンプを5回プッシュして薬液が出ることを確認する。

服用手順(毎回)
手順1・イラスト

①服用前にポンプ
1回プッシュして薬液が出るか確認する。

手順1・イラスト

②大きく口を開け、
舌下に一度にその日の服用量をプッシュする。

手順1・イラスト

③ 舌下に2分間保持した後、飲み込む。
その後5分間は、うがい・飲食を控える。

最初の2週間

1週目のフロー 2週目のフロー

3週間後

以下を毎日、3~5年続けます。
シダトレンスギ花粉舌下液2000JAU/mlパックの全量(1ml)を一日一回、
舌下に滴下し、2分間保持した後、飲み込む。
その後5分間はうがい・飲食を控える。

治療費の目安

3割負担の患者様で、以下の通りになります。(クリニックと薬局でお支払いの合計金額です。)

受診回数 金額
初回受診時 約1,500円
2回目受診時(初回受診時から2週間後) 約1,200円
3回目受診時(2回目受診時から2週間後) 約1,500円

※アレルギー検査が必要な方は別途料金が必要となります。
※スギ花粉が飛んでいる時期は、症状によってアレルギー薬が別途必要となる場合があります。

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