西宮市・芦屋市・尼崎市梅華会耳鼻咽喉科グループのダニアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法専門サイト

舌下治療の副作用

副作用として一番心配なのはアナフィラキシーショックです。
アナフィラキシーショックは特定の起因物質により引き起こされた全身性のアレルギー反応で、命にもかかわる重篤な状態です。
しかし、舌下免疫療法の場合、国内ではアナフィラキシーショックの報告はなく、先に治療を開始した欧米でも1億回の投与で1回程度生じたとの報告があるだけです。
アナフィラキシーショックの前駆症状
口内異常感、口唇のしびれ、喉の詰まった感じ、嚥下(えんげ)困難感、両手足末端のしびれ、心悸亢進(しんきこうしん)、悪心(おしん)、耳鳴り、めまい、胸部不快感、目の前が暗くなった感じ、虚脱感、四肢の冷感、腹痛、尿意、便意
そこで、過度に心配する必要はありませんが、服用後このような症状を自覚したら、すぐに医療機関を受診してください。
そのほか注意しなくてはならないのは、咽頭・喉頭の腫れで、数%の頻度で起こるとされています。
また、ごく稀ですが喘息発作誘発もあります。
また、軽度の咽頭の刺激感や口腔の痒みや腫れ、耳の痒みなどが見られることがありますが、これらの多くは治療を継続することで自然に改善していきます。
我慢できないようなひどい症状が続く場合は医師にご相談ください。

舌下治療の万が一の場合の対応

生死にかかわるようなアナフィラキシーショックはほとんど起こらないと申し上げましたが、万一に備えてその対応をお伝えします。
多くの場合、服用後10分以内に起こります。
速い場合は約30秒後には起こり、一般に早いものほど重症と言われています。
ご本人が前述の前駆症状を感じた場合には早急に医療機関を受診してください。
当院では、万が一に備えてアドレナリンという注射で対処できるよう準備を整えています。
なお、重篤な症状(心肺停止、ショック状態、気道狭窄による呼吸困難)の場合は救急車を呼んで搬送し、救急救命の専門治療が必要となります。

また、投与後数時間たっても口腔や咽頭などの違和感、掻痒感、腫脹が軽減しない場合は、医師に連絡してください。
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