花粉症の治療といえば病院に行ってお薬をもらう、というイメージがあると思いますが、あらためて花粉症の治療を整理すると次のようになります。
かゆみや鼻水の症状が強ければ抗ヒスタミン剤、鼻つまりがひどい場合は抗ロイコトリエン剤をといった飲み薬を中心に、噴霧ステロイドや血管収縮剤といったスプレーを組み合わせて治療していきます。
あくまでも症状を抑える対処療法ですので、お薬を飲み続ける必要があります。
なかなか薬が効かない難治例や、薬による副作用が出てしまう場合もあります。
当院でも行っておりますので詳細はレーザー専門サイトをご参照ください。
鼻の粘膜を焼くアレルギー体質を改善する治療ではなく、アレルギー反応の場を抑える治療です。有効期間が1~2年というのが現状です。しかし簡便にできることから、当院では薬での治療効果が乏しい方にはまずこちらをおすすめしております。
レーザー治療についての詳細はこちらをご覧ください。→ レーザー治療専門サイト
薬でも症状が抑えられない、レーザーでの効果も乏しい場合に行う手術治療です。鼻の粘膜に分布している神経を切断します。治療効果は非常によく、効果もレーザー治療に比べて効果が長く持続します。再発が見られた場合でも症状は比較的軽度のようです。
一般的には全身麻酔で行うことが多いため入院が必要です。
最も大切なのは、「自分が何に対して、どの位の強さのアレルギーを持っているのか」を把握する事です。そしてまず、アレルギーを起こす物質から回避するのが、治療の第一歩になります。
ダニやハウスダストのアレルギーがある方の場合には、畳やカーペット、ベッド、ぬいぐるみ等の掃除をまめに行えば症状が軽減します。
スギ花粉が原因の場合は、飛散の多い日は外出を控える、外に洗濯物を干さない、窓・
戸を閉めておく、外出時にマスク・メガネを使う、帰宅したら洗眼・うがいをして鼻をかむ等で回避します。
こまめに実行する事でかなり症状は軽くなることが期待できます。
長期的にわたって治癒が期待できる唯一の治療方法です。 治療は3年以上の長期にわたること、皮下注射を行う減感作療法では頻回の通院していただく必要があり、さらに希ではありますがアナフィラキシーといわれる強いアレルギー症状や喘息発作などの重篤な副作用が報告されています。
舌下免疫療法も同様に根治治療が期待できる治療ですが、減感作療法と比較すると、注射をしなくてもいいためご自宅での治療できる、かつ副作用などが減感作療法に比べて軽いことから、欧米では以前より保険診療としても用いられています。